フリーターが人生において学ぶことの大切さを考え直す。池上彰著『なんのために学ぶのか』を読んでみた

≪目次≫

・結論

・具体的な行動

・大学生としての学び

・読書の効用

・読書の目的

池上彰の推薦書

・感想

  

 

なんのために学ぶのか (SB新書)

なんのために学ぶのか (SB新書)

 

 

Qなんのために学ぶのか

A 良好な人間関係を築いたり、世界で活躍していく上で、人間性を洞察する力を養い、語るべき内容を身に付ける必要がある為。

 

《具体的な行動》

一つの事象から、視野を広げて思索を展開していく事

 

☆例えば…

滋賀県大津市の保育園児16名の死傷事故

・令和への改元

・日本の言霊信仰

・途上国の子供の死因に下痢が多い理由

・先進国の日本で自殺者が多い理由

 

事象が起きた時に、短絡的に感情だけを示すのではなく、なぜこういったことが起きたのか、どうすれば二度とこういったことが起きないかを考える。

 

《大学生としての学び》

学生とは、自ら学んでいく生き方をする人間のこと。

社会では世論が二つに分かれることが多々ある中で、全てを信じ切るのではなく、本当にそうなのかと疑問を持っていく姿勢を培う場である。

 

《学びとして役立つ読書の効用》

嫌な現実に直面したとき、本の世界に逃げる事で自分の気持ちの持ち方を次第に変えていける。

 

《読書の目的》

①知識を取り入れて「自分の頭で考える」ことをしなければ、知識に振り回されるだけ。

ある人の本を読んではなるほどと思い、反対意見の人の本を読んでもなるほどと思っていたのでは、いつまでたても自分独自の意見は形成されない。

本をじっくりと読み、その内容について自分の頭で考えてみる。「腑に落ちる」までとことん考える。

この感覚が大切。

 

②人間関係に広がりをもたせるために、自分の土俵を増やす。その手段として読書がうってつけ。

 

池上彰の推薦書》

①ショウペンハウエル『読書について』

吉野源三郎君たちはどう生きるか

福沢諭吉『学問ノすすめ』

④カント『永遠平和のために』

⑤文部省『民主主義』

出口治明『人生を面白くする本物の教養』

 

 

 

学問のすすめ

学問のすすめ

 

 

 

漫画 君たちはどう生きるか

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民主主義 (角川ソフィア文庫)

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  • 作者:文部省
  • 発売日: 2018/10/24
  • メディア: 文庫
 

 

 

 

 

①②④は既に読んでいたので、紹介されていてうれしかった!

《感想》

教育者として、子供たちに学ぶことの楽しさを伝えたいと強く思いました。

 

私自身の体験談ですが、

最近、授業でよく居眠りしていて遅刻数が目立つ生徒がいるのですが、少し距離感がつかみにくいなと日々悩んでいました。

ある日、眠い理由を聞いてみたところ、飛行機と絵画が好きで、夜中までYOUTUBEで飛行機の離陸映像を見ていたり、絵を描いていて寝不足だと言っていました。

 

私自身、前職が航空機運航従事者であったため、航空機の専門知識が身についていました。

「飛行機の何がすきなん?先生はエアバスよりボーイング派やな」とさりげなく伝えてみたら、

「先生飛行機詳しいん!?」と今までにない表情でくらいついてきました。笑

 

得に関しても、先日

原田マハ著「暗幕のゲルニカ」を読んだのでピカソの知識を多少身に着けていました。そこで。

「先生はピカソに最近はまってるわ」とさりげなく伝えてみたところ、

「今度期末テストの美術で、ピカソゲルニカの時代背景について書かなあかんから一緒に考えてほしいんやけど・・・とまさかの偶然が重なり重なり。。。笑

 

五分遅刻の日々から、授業開始時間には来て居眠り時間もかなり減りました。笑

 

自分の好きなものを誰かと共有できる時間って本当に楽しいものだと思います。

生徒のあの日の表情は今でも忘れられないです。

あぁ、読書してきてよかった、大変だったけど飛行機の知識を勉強してきてよかったと感じた一瞬でした。

 

 

 

この感覚って、自分をはじめとする多くの人の対人関係を豊かなものにしてくれると

私は思っています。

 

だからこそ、これからも常日頃からあらゆる事象に疑問を抱き、知識を得て自分の意見をもる癖をつけていこうと思います。

 

このブログも、インプットだけでなく人にない硫黄を説明することでアウトプットとし、より深く落とし込んでいく、そして必ず読書やまとめを添えて自分の意見を発していく。

 

この繰り返しが、自分という人間性を培っていくと思うし、ひいては

周りの人たちにポジティブな影響を及ぼしていけると信じています。

 

私の行いが間違っていなかったと自信につながる一冊でした。

 

 

それではまた次回の本でお会いしましょう!

 

chiisanbook

 

暗幕のゲルニカ(新潮文庫)

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